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2024-07-06

第十九番札所立江寺 再建費用ご寄進のお誘い

佐島の島四国巡礼道は、かつては「おだいっさん道(お大師さん道」と呼ばれ,親しまれて来ました。

島をぐるりと巡るおだいっさん道には八十八ヶ所の祠やお堂があり、誰が取りまとめをするでもなく、講や組、個人がお世話をしていました。

思えば不思議な文化です。

自腹を切ってお接待をして、道普請や祠のお掃除、何十年かに一度の祠の建て替えも、全て持ち出しです。それでも年配のお父さんお母さんにお話しを聞くと、おだいっさん道や祠をとても大事になさり、生活の中で自然にお世話をされています。亡くなったご家族が夢枕に立ち、台風などで知らぬ間に傷んでいた祠のお世話を促したエピソードを複数の方からお聞きしました。

民俗の尊い精神性が生きていることに感嘆せずにはいられません。

                                    (燧灘を臨む宮ノ浦浜)

そうは言いながらこの少子高齢化です。
子孫が島を出て戻らぬ家が増え、空き家と共に人手が入らない畑や祠は増える一方です。

昨秋、佐島の東岸、美しい宮ノ浦(みやんな)の浜辺にある立派な祠が倒れてしまいました。講でお世話している祠で、半年かけてようやく再建することになったのですが、支え手が減ったため費用が賄い切れません。

島四国の文化に魅力を感じ、続くことを願って下さる皆さま、どうぞご寄進をお願いいたします。
目標額は20万円です。

ご寄進下さった方には来年の上島町カレンダーまたは観光ガイド「島の日々をめぐる本」をお送りいたします。今後、お堂や祠を維持・再建する仕組みも考えたいと思います。これはスタートです。

高野山の言い伝えでは、弘法大師空海は今でも奥の院でこの世の生きとし生けるものの幸せを祈っているそうです。その分身のお大師さんが島に遍在する光景は、奇跡のように有難いのではないかと思う次第です。

一緒に島四国を未来に繋げて下さる方、ご連絡お待ちしております!

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