2015年9月 庭のリノベーション
曽祖父が亡くなって40年、引退したら佐島に住むつもりで家をメンテしていた伯父が亡くなって6年、庭はすっかり荒れ果てていました。
棕櫚が生い茂っています。
石仏?よくよく見たら「五番」と。島四国の札所だったのかもしれません。
ちょっと怖い感じ。
ロンドンで庭やランドスケープの仕事をしている姉に設計と施工管理を頼みました。
コンセプトは「佐島の里山」。姉はこれにロバート汐見へのリスペクトとして「和と洋の融和」を加えました。
2015年9月。庭をほぼ更地に。地面を慣らしている温さん。位置替えをする草木はポットに入れて退避。
棕櫚は伐採されましたが、一部は弓削の方に貰われて行き、切った茎は後に再利用されました。
姉の一時帰国に合わせた突貫工事です。
施行は因島の柳屋農園さん、柳屋さんの紹介で岡山の渡辺農園さんの樹園に木を選びに行きました。
シンボルツリーのヒサカキ、カエデ、サルスベリ、ミツバツツジ、ヤブツバキ、キンメイチク、その他諸々、山採りの素朴で力のある樹木を選びました。姉にはとにかくお金を掛けないでと頼んだので、デザインは大まかに留め、あとは樹木との出会い、最期は現場でアドリブです。
渡辺さんは地域おこしにも活躍されていて、汐見の活動に共感して下さり、予算が無く購入する予定のなかった庭石を安価で譲ってくれました。
汐見は車が入れない路地の奥なので、小型のヨイトマケのような器具が使われました。
ベテランの職人さん達。
奥に竹が入りました。ばっさり剪定されたカイヅカイブキは時間を掛けて整えます。
何回も角度を替え、シンボルツリーのヒサカキが納まりました。
カエデの位置決め。いい感じになって来ました。
玄関の手前には「祭り囃し」という品種のサルスベリ。
渋い蹲(つくばい)も鎮座。落ち着く縁側になりそうです。
下草は足りないから、様子を見ながら足して行ってねと言われました。
元々あったホトトギスもいい感じに。
お疲れ様でした!!
11月には紅葉に。縁側に映る枝の影が秋らしく。
ヒサカキとモミジのコントラスト。
次の春。イロハモミジの赤い若葉と下草の黄色いオキザリスがあざやか。
しまなみ海道によく見られるミツバツツジが咲きました。コデマリももうすぐ。
季節ごとに豊かに表情を変える庭になりました。
ご協力頂いた皆さま、ありがとうございました!